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10年前に神戸に、「夢みるこどもキャンペーン」の象徴として皆で植えた小さなクスの木の苗。それが今、見上げるほどの大木となり、10年の月日の長さを想わせてくれます。
この10年間に色々なことが起きました。阪神淡路大震災に始まり、年々低年齢化する少年犯罪。また世界各地で悲しい戦争が起きました。多くの失われた尊い命、また新しく誕生してきた命もはかりしれません。私たちは激動の20世紀から21世紀という未知の扉を開き、新しい時代の一歩を踏み出しました。
そしてまた、この10年の間にたくさんの夢が生まれました。その形は大小様々ですが、一途に夢を追いかける心は、皆同じでした。ふと目を閉じると、このキャンペーンを通しての様々な出会いや思い出、一緒に夢を作り上げたときの感動が脳裏に浮かびます。今回、懐かしい友だちとの再会で当時の思い出話に花が咲きました。数年前、様々な夢を語り合い、一緒に夢を作り上げた友だちが、今は立派なお兄さんお姉さんとなり、今度は自分の手でそれを実現しようとしています。しかし、中には厳しい現実に直面し、昔抱いた夢が「おとぎ話」に変わろうとしている人もいました。私たちにとってこのキャンペーンは、夢をみることがどんなに素晴らしいかを改めて教えてくれた場所です。どんな環境、境遇であれ、夢をみることは自由です。そして、何度でもチャレンジできるのです。ここを私たちの原点として、夢みる心を忘れずに夢に向かっての最初の一歩を踏み出していきたいと思います。
あの大きなクスの木は、私たちの夢の木です。一本の太い幹があり、そこから様々な方向にたくさんの細い枝が広がっています。とどまることを知らない夢の広がり。一本から二本へ、二本から三本へ。同じように一つの夢から新たな夢が生まれ、またそこから新しい大きな夢が生まれていくのです。そしてその夢の木は、枯れたように見えることもありますが、また葉をつけ、花をつけ、実をみのらせます。風で一本の枝が折れても、またたくさんの枝が伸びていきます。一つの夢が破れてもまた元に戻って、別の夢を探せばいいのです。夢は、どんな試練があっても、必ず乗り越える力を持っているのです。私たちも、この大きな夢の木のように、どんな障害や行き止まりがあっても、夢を追いかけて空に向かって高く、そして大きく成長していきたいと思います。
10年にわたる大きな夢の架け橋は、今日で終わることなく、今日を新たな出発点として未来に続いていくものと信じています。
2004年8月1日
第10回 夢みるこどもキャンペーン
「こどもたちが結ぶ10年の夢」参加者一同
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