夢みるこども基金学校

 バングラデシュ「夢みるこども基金学校」

                  日本側責任者 ラフマン・モクレスール



夢みるこども基金学校の高校生
 


 
現状
 夢みるこども基金学校は、開設からわずか7年間で小学校から高校まで次々とオープンしました。生徒数も増加(現在613名)、学業成績(公的試験の結果は地域で第一位)、課外活動(弁論大会で全国優勝)の成果も順調で、有能な人材を養成する本来の目的に近づいているような気がします。
今年8月18日から25日まで「バングラデシュと手をつなぐ会」の8人のメンバーが現地訪問に参加しました。参加者の1人である堀哲也さんが次のように書いています。

 8月21日午前8時半頃、夢みるこども基金学校を訪問しました。校長や教員、生徒たちから歓迎を受け、職員室でのミーティングの後、校庭での朝礼を見学しました。バングラデシュ国旗掲揚から始まり、生徒会長の合図でのバングラデシュ国歌斉唱が行われるのは一昨年の訪問のときと変わりありませんでした。変わったところは、高校が開校したことでした。
 まずは、高校訪問と高校生との交流が行われました。未完成でしょうか、1階だけしか使われていないようでした(2階は骨組みがむき出しでした)。
 校長先生、ラフマンさんの講話、訪問団の紹介、ションダニ・ションスタ会長の紹介に続いて、高校生との意見交換が行われました。高校生からは、日本の高校生の勉強のしかた、日本の学生とバングラデシュの学生との違い、日本の文化など、いろいろな質問が出ました。私たちの回答に対して、高校生は真剣に耳を傾けていました。次に私たち訪問団から高校生たちに質問しました。将来の夢については、教員になって愛情を持ってこどもたちと接したいとか、医師になって多くの命を救いたいという、足が地についた回答でした。一番印象に残ったのは、バングラデシュのどこに誇りを持っているかについての質問に対して、独立した国家であること、独立運動で300万人が命を落としたが、その人たちのおかげで今の私たちがあることなど、自国の歴史をしっかり学んだ上での回答が出ていたことです。 
意見交換の後、夢みるこども基金作品コンクール入賞者への表彰式が行われ、その後、二ノ坂代表とラフマンさんを除くメンバーは小・中学校に移動して授業見学をしました。エリートクラスの生徒が集まっているだけあって、真剣に授業を受けていました。授業見学の後、音楽の授業をしている教室に移動して、濱さんの指導により「大きな歌」の斉唱と、濱田さん持参の浴衣試着といった、生徒たちに日本の文化に触れてもらう企画が行われました。「大きな歌」斉唱は、日本語で歌うため難しいのではと心配しましたが、成功に終わりました。浴衣試着は、時間の関係で全員に着せるわけにはいかないため、浴衣を着せる際に、興味津々で集まる生徒が多くいて、大変苦労しました。

課題
 昨年高校をオープンしたといっても、3つの教室だけです。5階建ての基礎のうえ、昨年1階の部分を建設し、毎年少しずつ増設していく予定です。今年は2階の部分を完成する予定でしたが予算が足りず、こども基金からの支援金と銀行からの借り入れ金でとりあえず2階の骨組みと壁を作り、教室として使います。第9学年から第12学年までここで勉強します。各学年には少なくとも3つずつ教室が必要です。そのほかに図書館、事務室、職員室、実験室、保健室などが要ります。もちろん設備も要ります。これらのものをどうやってそろえるかが悩みの種です。
また質の良い学校を求めるならば、質の良い教員が必要です。学校当局が今払っている給料では優秀な人材の確保ができないのも悩みです。
あらゆる問題を前向きに捉え、ひとつひとつ解決していきたいです。ションダニ・ションスタも真剣に考えていますが、こども基金の関係者の方々も今までと同じようにご協力、ご支援をお願いします。基金の皆様に心から感謝しています。ありがとうございます。

絵や作文コンクールの賞状
 今年4名のこどもが作文・イラストコンクールに入賞しました。本来ならば基金の代表から賞状を渡すべきですが、代わりに「バングラデシュと手をつなぐ会」代表のニノ坂さんが基金から預かった賞状と賞品を手渡しました。こどもたちはもちろん、先生や関係者たちはとても喜んでいました。「できれば日本のこどもたちと同じ場で賞状が欲しい」「日本のこどもたちと交流したい」という声が上がっていました。この賞状が彼らの将来の励みになり、もっと頑張る意欲が沸いてくると思います。ありがとうございました。