心のバリアフリー除去が先決
    野口淳美
 「バリアフリーの社会を作ろう」というテーマは、私が考えていたものよりも、はるかに難しく、奥深いものでした。「バリア」といえば思い浮かぶのは、段差や道幅などの目に見える物理的なものばかりでした。確かに間違いではないのでしょうが、本当にこれだけを改善すれば「バリアフリーの社会」が作れるのでしょうか。
 あまりにも無知だった私は、車イスやアイマスクなどの疑似体験をしたり、施設を訪問していくうちに何か重要なものが欠けていることに気付いたのです。それは、私たちの心のバリアでした。障害に対して十分に正しい理解がされていなかったのです。私は、自分自身がとても恥ずかしく、情けなく思えました。
 「バリアフリーの社会」を作るのに最も大切なことは、私たち一人一人の心から見直すことです。今の社会では安心して生活がおくれない、そんな人がいることはとても不公平です。個性を認め合うことが大事です。それぞれが持っているものをお互いに共有し合える、そんな輝かしい社会になるよう、これからもより多くの人たちが「バリアフリー」について考えてほしいと思います。