夢みるこども基金は、今年も、「ネパール歯科医療協力会」に30万円、「福岡・ネパール児童教育振興会」と、バングラデシュ・カラムディ村の「夢みるこども基金学校」に各10万円を寄付しました。この三団体の活動を紹介します。

奉仕の中から感動と感謝を再発見
 ネパール歯科医療協力会
  理事長 中村 修一
   (九州歯科大学助教授)

 ネパール歯科医療協力会は1989年からネパールで国際協力を開始、13年間で15回のミッションを派遣しました。活動項目は、(1)歯科診療、(2)学校歯科保健(ブラッシング指導、フッ素洗口、砂糖の問題を含む健康教育)、(3)現地口腔保健専門家の養成、(4)成人を対象とした巡回歯科保健など多岐にわたります。これらの経験から私たちは次のような、貴重な経験と感動を得ました。
1.プロジェクト開発の喜び
 毎回のミッションが終わり帰国すると、事業評価を行い、知恵を出し合い、新たにプロジェクトを開発しました。プロジェクトを開発する過程では苦しかったことや、うまく行かず中止したものもありますが、振り返ってみると楽しい思い出となっています。
2.自己啓発の喜び
 初参加の隊員は帰国前になると頑張った自分を発見して感動します。これを自己啓発と言います。村人に自分が培ってきた技術が通用し「ナマステ」と感謝された時。ネパールの異なった文化のなかで、貧しさの中に豊かさを感じるのです。
3.人間関係の喜び
 これまでに参加した隊員は述べ400人。年齢も中学生から70過ぎの高齢者まで幅広くいますが、活動を通じた温かい心の通った共感と喜びを分かち合うコミュニケーションが生まれます。国際協力は新しい人間関係を作ってくれます。
 私たちの活動はボランティアです。通常の社会は営利が目的の組織で構成されています。ここで人間関係は契約で結ばれ、心は介在しません。非営利のボランティア活動は参加も辞退も自由ですが資金を得ることはありません。契約ではなく心で結ばれるのです。その結果、村人から感謝の心を得るわけです。
 今年も私たちの活動にたいし夢みるこども基金から助成金を項きました。深く感謝するとともに、大切に活用させていただきます。