戦争で傷ついたイラクの
 こどもたちに何かしてあげたい


 私たちの小さな夢が、たくさんの人々の協力で大きくふくらみ、きょう全国のこどもたちが福岡市に集い、夢みるこどもキャンペーンの第9回イベント『日本の心を イラクのこどもたちへ』を開きました。
 全国から集まった21人のこども会議のメンバーとは、4月の「こども会議」で顔を合わせただけでしたが、お互いにすぐに仲良くなり、一緒にパッチワーク作りや、昔ながらの日本の遊びのコマやお手玉を楽しむことができました。そして、このような遊具が届けられたときの、イラクのこどもたちの表情を様々に思い描いては、自然と笑顔になる自分がいました。
つい先のこと、イラク戦争が起きました。何の罪もない多くの住民やこどもたちが、命をうばわれました。
 私たちはメディアを通して、日夜繰り広げられるその悲惨な報道を目の当たりにし、がくぜんとしました。
 自分たちと同じような歳のこどもたちが殺され、傷つけられていくのに、何もしてあげられません。また、自分には何ができるのかさえ分かりませんでした。
 そのような時に、4月に「こども会議」が開かれ、ほぼ満場一致で今回のイベントが決まりました。みんな、思いは同じでした。


 『戦争で傷ついたイラクのこどもたちに何かしてあげたい』私たちは戦争を知りません。戦争のない平和な時代に生まれてきました。しかし、それで「戦争のない平和な時代に生まれて良かった」という思いで終わらせてはいけないと思います。まだ、世界中にはイラクの他にも戦争をしている国があります。戦争からは憎しみ、悲しみしか生まれません。そして、またその憎しみが戦争を引き起こすのです。その報復とも呼ばれる繰り返しに、終止符を打つ方法は「広く全体をみつめる心」「相手を思いやる心」ではないでしょうか。戦争をひとつも体験したことのない私たちは、理想を言っているのかもしれませんが、私たちは、その心も一緒にイラクに伝えたいと思います。
 みんながそれぞれの思いを込めて、一生懸命作ったパッチワーク。そして昔ながらの日本の遊びである、お手玉、けん玉…。短いひと時でしたが、私たちは時間を忘れて楽しむことができました。
 国も言葉も、育った環境も違うけれど、ひとつの遊びを通じて同じ笑いを共有できたら、それは素晴らしいことだと思います。こどもだけでなく世界中の多くの人々が、何かひとつの出会いやきっかけを通して、喜びや悲しみ、そして、同じ時を共有する楽しさを味わうことができたら、この世から戦争という名の憎しみ合いはなくなるのではないでしょうか。戦争が好きな人など、本当はー人もいないはずです。
きっと、いつの日か笑顔でイラクのこどもたちと出会える日がくると信じています。

2003年8月3日
第9回夢みるこどもキャンペーン
「日本の心を イラクのこどもたちへ」参加者一同